2009年1月9日(金)「しんぶん赤旗」

アフガン再派兵を否定

非軍事の支援を重視

韓国


 ソウルからの報道によると、柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商相は七日、アフガニスタンの復興支援について、「軍事的に大きな役割を担うことはできない」と語り、韓国軍部隊の再派兵の可能性を否定しました。

 柳氏は「われわれは、再建活動などを通じた貢献を効果的にできる」と指摘。その上で、「必要ならば、殺傷用でない装備、警察用バイクなどの物資を支援する方法もある」として、非軍事的な支援を重視する立場を表明しました。

 韓国は米国の要請を受けて二〇〇二年から医療支援などを目的とする非戦闘部隊をアフガンに派兵。〇七年十二月の完全撤退まで五年十カ月にわたり、同地で復興支援活動を行いました。

 昨年二月の李明博(イ・ミョンバク)政権発足後、米国のスティーブンス駐韓大使が韓国に再派兵を求める考えを再三表明。議論が持ち上がるたびに、韓国政府は米国から公式要請を受けていないと説明してきました。

 アフガンでは、〇七年七月、反政府武装勢力タリバンが韓国人二十三人を拉致し、二人を殺害する事件が発生しました。このため国民の中には再派兵に強い拒否感があります。


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