2009年1月9日(金)「しんぶん赤旗」
ソマリア沖への自衛隊派兵に反対する
志位委員長が表明
|
日本共産党の志位和夫委員長は八日の記者会見で、政府・与党が海賊対策を口実に東アフリカ・ソマリア沖へ海上自衛隊を派兵させる新法などを協議していることについて記者団から問われ、「海賊という犯罪行為は、警察行動で解決すべきであり、ここに軍艦を出すというのは筋違いだ。“憲法違反の自衛隊派兵ありき”という態度であり、反対だ」と表明しました。
志位氏は、派兵される海上自衛隊の武器使用の緩和が検討されていることについて、「憲法に反する武力行使につながる」と強調。自衛隊法八二条が規定する海上警備行動で対応するとしていることについては、「海上警備行動を世界の果てまでやるということは自衛隊の任務として認めがたい」と批判しました。
そのうえで、志位氏は「日本がまずやることは、周辺国が共同して行っている警察行動に対する海上保安庁の技術支援、資金支援で、これをきちんとやることが筋だ」と強調。また、二十年にわたるソマリアの内戦が漁民を海賊化させているとして、「この根本に対処することが日本のような憲法をもつ国としてとりわけ大切なことだ。ソマリア内戦を終結させ、民生支援をしっかりやるために国際的な枠組みの中で真剣に努力することだ」と指摘しました。
■関連キーワード