2009年1月5日(月)「しんぶん赤旗」

地上戦即時中止せよ

ガザ 犠牲者増える

住民の水・食料不足深刻


 【カイロ=松本眞志】イスラエル軍のガザ侵攻で同地区に住む百五十万人のパレスチナ住民の生活状況がさらに悪化すると懸念されています。ロイター通信によると、住民は空爆を避けてシェルターですごしてきました。国連機関によると、水や食料が不足、医療援助もなくなりました。

 パレスチナ自治政府のアッバス議長は四日、イスラエル軍の攻撃を「邪悪な侵略」と強く批判し、「侵攻は中東に重大な結果をもたらす」と警告。アラブ連盟のパレスチナ問題担当のモハメド氏は、「イスラエルは停戦ではなく犯罪行為を続けたいのか」と強く批判しました。エジプト政府は声明で、国連安保理と中東和平四者協議が「イスラエルの侵略を阻止するために遅滞なく責任をとるべきだ」と訴えました。

 一方、イスラエルのバラク国防相は四日、攻撃がイスラム武装抵抗組織ハマスによるロケット砲攻撃に対する防衛措置だと強調、「ほかに選択肢はなかった」と弁明しました。オルメルト首相は攻撃目標をハマスの軍事施設に限定したと語りました。しかし、この日の最初の攻撃でパレスチナ人の子どもを含む二十人が犠牲となっています。


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