2009年1月5日(月)「しんぶん赤旗」
消費税増税が争点
衆院選 首相が会見で表明
麻生太郎首相は四日、首相官邸で年頭記者会見を行い、次期衆院選の争点として、景気対策とともに消費税増税を掲げる意向を表明しました。
首相は、「景気回復後の消費増税をお願いすると申し上げてきた。無責任なことはできない。そういうのが政府・自民党だと、私は一番申し上げたいと思っている」などと述べ、衆院選でこの問題を前面に打ち出す姿勢を示しました。
衆院解散・総選挙の時期については「急ぐべきは景気対策だ。予算と関連法案を早急に成立させることが重要。それまで解散を考えることはない」と述べ、四月以降に先送りする考えを示しました。
政府が、集団的自衛権の行使は憲法上許されないという解釈をとっていることについて「これはかなり議論をされる必要がある」などとし、見直しの必要性を言明。「ソマリア沖の海賊(対策)を含めて、対応を考えていかないといけない」「(行使の容認を求めた政府の)報告書も踏まえて引き続き検討していかねばならない」と述べました。
米国のアフガニスタン戦争への支援に関しては、米軍などの作戦によるテロと戦争の悪循環にはふれずに、「テロをいかに未然に防止するかに最善の努力をすべきで、国際的な協力を続けていく必要がある」などと述べました。
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