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2009年1月3日(土)「しんぶん赤旗」
ハマス幹部を殺害
ガザ攻撃1週間 死者428人に
イスラエル
【カイロ=松本眞志】イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの攻撃が二日で一週間を迎え、死者は少なくとも四百二十八人、負傷者は二千二百人となっています。
イスラエル軍は同日、ハマスの拠点二十カ所を空爆。モスクでイスラム教の金曜礼拝を行っていた人々をも標的にし、空爆を加えました。一日にはハマス幹部のニザル・ラヤン氏(49)が妻や子ども十三人とともに殺害されました。
イスラエルのリブニ外相は一日、フランスの首都パリでサルコジ大統領と会談。フランス提案の人道援助を目的とする四十八時間の一時停戦について、「人道援助のための停戦は必要ない」と退けました。
国連安保理では、非常任理事国のリビアが十二月三十一日に、アラブ諸国の総意を代表して停戦決議案を提出しましたが、米英の国連大使が、ハマス批判がなく、「バランスを欠く」と難色を示し、決議に至りませんでした。
ハマス側も現在、ロケット砲攻撃を継続し、一日には二十発のロケット砲弾を撃ち込み、数発がガザ地区から三十キロ離れたアシュドッドにまで着弾しました。またハマスはイスラム教の金曜礼拝がある金曜日を「怒りの日」としてヨルダン川西岸や東エルサレムで大規模デモをするよう呼び掛け、西岸のラマラでは数千人のデモが行われました。