2008年12月29日(月)「しんぶん赤旗」
米軍基地建設・ムダな開発
“豊かな自然守れ”
初の合同写真展
沖縄
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ヤンバルクイナ、ジュゴンやサンゴなどが生きる沖縄県の北部(やんばる)の豊かな自然を破壊しての米軍基地建設と、クビレミドロなど貴重種が生息する泡瀬干潟の埋め立て開発の無謀を告発する初の合同写真展が二十七、二十八の両日、那覇市県庁前の県民広場で開かれました。
東村高江の「ヘリパッドいらない」住民の会、名護市のへリ基地建設反対協議会、沖縄市の泡瀬干潟を守る連絡会が共催しました。
会場では写真展をよびかけたヘリ基地反対協の大西照雄代表委員がマイクを握り「高江では豊かな自然と静かなくらしがしたいと願う住民を、政府はヘリパッド(ヘリ離着陸帯)建設の妨害者として裁判に訴えている。このなかには八歳の子どもまで含まれている。県民の反発で子どもをあわてて取り下げたが、こんな冷酷なことをしてまで米軍のために県土をささげる政府のやり方は許されない」と訴えました。並べられた二百点余の写真パネルは、それぞれ豊かな自然と共生する住民のくらしぶりを生きいきととらえた作品。
沖縄市から見にきたという女子学生(25)は、「泡瀬干潟のことが気になります。国や県は裁判で負けたのだから潔く埋め立てを中止すべきです。高江や辺野古のことも心配。野生動植物に興味があります。それぞれどうしたらいいのかを、いただいたパンフを参考に考えたい」と熱心に見入っていました。
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