2008年12月29日(月)「しんぶん赤旗」
イラク戦争
市民死者9万8千人に
「占領ある限り続く」
イラク戦争の民間人犠牲者を調査している民間団体「イラク・ボディー・カウント」は二十八日、二〇〇三年の戦争開始後の民間人死者は、九万百四十七―九万八千四百十三人になったと発表しました。
同団体の報告書によると、今年の死者数は八千三百―九千人。〇六、〇七年に比べ減少しているものの、一日あたりの死者数は二十五人に及んでいます。このうち米軍の空爆による死者数は、三百六十五人に達します。(十一月末まで)
ロイター通信によると、同団体の共同創設者ジョン・スロボダ氏は、今年の死者の減少について、宗派間紛争の死者が減ったことの反映だと指摘。一方、米軍などへの攻撃は続いているとし、「この暴力は占領に対するものであり、占領が続く限りは減りそうにない」と述べています。
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