2008年12月29日(月)「しんぶん赤旗」
“切り離しではすまない”
TV番組 定額給付金で小池氏
日本共産党の小池晃政策委員長は二十八日、テレビ朝日系の「サンデープロジェクト」に出演し、政府・与党が第二次補正予算案で実施を狙う二兆円の定額給付金について各党代表らと討論しました。
給付金をごり押しした公明党の高木陽介広報室長は「世論調査で経済効果を聞けば、マスコミが批判しているから(国民は)反対する。ところが、減税をいただくかどうかと聞けば、絶対ほしいというのが国民感情だ」などと主張しました。
これに対し、小池氏は「国民をバカにしている。お金をもらえるのに、これだけ反対の声が多いのは、これが露骨な選挙買収だとわかっているからだ」と反論しました。
小池氏は「社会保障の切り捨てをやりながら、一回こっきり配るだけ。どうしてそれが安心につながるのか。三年後には消費税増税だ」と厳しく批判。「二兆円のお金があれば、他にできることはある。税金を払っていない人への恩恵というなら、食料品への消費税を非課税にすべきだ」と強調しました。
また、民主党が第二次補正予算案と定額給付金を切り離すよう主張したのに対し、小池氏は「(定額給付金を)切り離せばいいという議論には、われわれはくみしない。二次補正予算案には、給付金以外にも“毒まんじゅう”がある。大銀行への公的資金投入や大企業の株の買い取り制度などがあり、切り離せばいいという問題ではない」と表明しました。