2008年12月25日(木)「しんぶん赤旗」
多国籍軍の駐留承認
イラク議会 来年7月末まで
【カイロ=松本眞志】イラク連邦議会は二十三日、国連が定めた今年末までの駐留期限以降の多国籍軍の駐留を認める法案を可決しました。ロイター通信が報じました。
法案は来年七月末までの米軍以外の多国籍軍の駐留を認めたもの。英国、オーストラリアなどの軍隊が対象となります。イラク議会は二十日、多国籍軍の駐留延長には協定か条約が必要だとして、いったん法案を否決していました。
今回の議会の承認についてアッティーヤ連邦議会副議長は、「米軍以外の多国籍軍に対応するあらゆる必要な権限を政府に与えた」と説明。賛成票を投じたジャビル・ハビーブ連邦議会議員は、関係国とは、議会の承認が必要な条約や協定ではなく、「相互理解の覚書」を交わすことになると語っています。
米軍に関して、両国政府は二○一一年末までに撤退するとの協定を締結しています。
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