2008年12月24日(水)「しんぶん赤旗」
原爆症
認定「もう待てない」
原告ら全国いっせい宣伝
来年5月末へ毎月宣伝行動
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「もう待てない すぐに原爆症認定を」と二十三日、原爆症認定集団訴訟の原告や被爆者、支援者らが、訴訟の早期・一括解決と認定基準の再改定を求めて、全国でいっせい宣伝行動をおこないました。来年五月末の東京高裁判決までの解決をめざす毎月の宣伝行動の初回です。
東京・有楽町マリオン前では、サンタクロースの帽子をかぶった参加者二十五人が、「総理大臣は決断すべきです」と書かれたリーフレットを配布し、支援をよびかけました。
亡くなった姉の裁判を引き継いだ東京の原告、田崎アイ子さん(73)は「姉は地裁では原爆症と認められましたが、国はまだ認めてくれません。原爆の苦しみは今も続いていることを知ってほしい」と訴えました。
千葉県柏市のJR柏駅前では、被爆者と土建、新婦人、九条の会などの支援者ら五十八人が行動。被爆者らが原爆写真のパネルをもって座り込みました。
公正な裁判を求める東京高裁あての署名七百二十一人分が集まり、署名した男性は「被爆から六十三年もたっているのに被爆者にこんなことをさせている国はおかしい」と話していました。「署名させて」と声をかけてくる人も多く、青年の姿が目立ちました。
熊本市での行動はテレビ局も取材し注目を集めました。北海道などでも行動しました。
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