2008年12月19日(金)「しんぶん赤旗」

麻生首相の政党支部

違法献金を返還

汚職企業からの130万円


 麻生太郎首相が支部長を務める「自民党福岡県第八選挙区支部」が、国立病院の医療機器納入をめぐる汚職事件で摘発された「ヤマト樹脂光学」(東京都千代田区)からの献金百三十万円を同社の破産管財人に返還していたことが十八日、分かりました。赤字が続く会社からの寄付を禁じた政治資金規正法に違反していたためです。

 同社は、ことし八月八日に東京地裁に自己破産を申請し、同十一日に破産手続き開始決定を受けています。

 破産管財人によると、同社は赤字状態が十年ほど前から続いており、同支部への寄付(献金)は、三年以上赤字が続く会社からの寄付を禁じた政治資金規正法に違反するとして、寄付の返還を求めていたもの。

 「第八選挙区支部」と麻生首相の資金管理団体「素淮(そわい)会」は、一九九五―二〇〇七年の十三年間にヤマト樹脂光学から計四百万円の献金を受け取っていましたが、今回、破産管財人に返還されたのは、〇五―〇八年の計百三十万円。


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