2008年12月19日(金)「しんぶん赤旗」
東京で30人学級ぜひ
教職員・父母 21万人の署名提出
東京都内の教職員組合や地域の父母らでつくる「東京で三十人学級を実現する連絡会」は十七日、石原慎太郎都知事に対し学校で三十人学級の実現を求める二十一万四千四百二十二人の請願署名を提出しました。提出には約二十人が出席し、「少人数学級を実現してほしいという子どもたち、父母、教職員の思いを石原都知事に伝えて」と、署名を手渡しました。応対した知事本局総務部の宮沢浩司副参事は「署名の内容、数字を知事に伝えます」とのべました。
今回の署名活動は、大田堯東京大学名誉教授、俳優の渡辺徹さんら八人の呼びかけ人と東京都教職員組合(全教、中山伸委員長)、東京都公立学校教職員組合(日教組、谷口滋委員長)が共同して運動を広げてきました。六百六十三人の個人と二百八十三団体が賛同しています。
同日の記者会見で呼びかけ人の一人、堀尾輝久東京大学名誉教授は「全国で三十人学級、少人数学級が進むなかで、東京だけが四十人にかたくなにこだわりつづけているのはおかしいという思いで取り組んできた。先生が子どもたちとむきあい、目の行きとどいた教育をするために、必要な条件」と、三十人学級の実現を要望しました。
記者会見では、町田市、武蔵村山市、品川区で署名に取り組んできた住民や父母が「経済的理由で塾に行けない子もいる。学校でしっかり教えてほしいとの声もよせられている」「少人数でどの子もわかる教育をしてほしい」など訴えました。
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