2008年12月17日(水)「しんぶん赤旗」

BS番組 雇用問題トーク

首相は大企業に指導を

こくた国対委員長

しがらみない党に期待

西川のりおさん


 日本共産党の、こくた恵二国対委員長は十五日、BS11の番組「大人の自由時間・西川のりおの言語道断」に出演し、漫才師でノンフィクションライターの西川さんと雇用問題などについて語り合いました。


 西川さんはまず、こくた氏が同席した志位和夫委員長と麻生太郎首相との会談(五日)についてたずねました。

切実な実態

 こくた氏は、四日の日比谷野外音楽堂での労働者の集会で「非正規切り」の被害にあった人たちが「どうかホームレスにしないで」「僕たちにも二〇〇九年を迎えさせてください」と、切実な実態を声に出したことを紹介。こういう気持ちを首相にぶつけたと話しました。

 世界に名だたる日本の大企業が「首切り」の先頭に立っているのを指導・監督でやめさせることなど「まず法律の範囲でできることをすべきだ」と首相に迫ったと話しました。

 西川さんは、「(でも、首相は)逃げていますよね。自民党というのは、経団連がついていて大企業寄りだ」と批判しながら、「今年は一部上場会社も営業利益が下がっている。でも、とらえ違えたらだめなのは、赤字じゃない。利益はある」と話をすすめました。

「ヘビー級」

 こくた氏も、キヤノンやトヨタなどは、減益とはいっても多額の利益をあげており、内部留保もあると指摘。これまで非正規社員を正社員にせずに大もうけし、「ヘビー級の力」をもっていながら「なんで一番弱い人たちの首を切るのか」と告発しました。

 西川さんも「自民党はそれをいわない。(大企業が)お金の出所ですから。真剣に対応していない」と応じました。

 こくた氏はさらに、大企業が労働者の首を切りながら、株主に対しての配当は、維持したり増やしたりしていることを指摘。「いま、企業はお客さんより株主のほうをむいている」と語る西川さんに、こくた氏は「そこを直す必要がある」とアメリカ型の株主第一主義からの脱却を訴えました。

 こくた氏は、「雇用を守ることが内需拡大という方向をめざす日本経済の将来にとっても、大企業にとっても、長い目で見ればもうかる。(大企業の)目先の利益だけでやったらだめだ」と指摘。大企業に社会的責任を果たさせる政治への転換を力説しました。

バシバシと

 こくた氏が、大企業にきちんとものを言えるのは誰かと話をすすめると、西川さんは「(自民、公明、民主などが)大なり小なり日本経団連と切っても切れない関係にあることは、われわれも承知の上です。共産党のみ経団連とはしがらみがないということですね」と応じました。

 西川さんはさらに、「政党として色(カラー)が変わらないのは共産党だけ」と評価。一方で「自民党の政治家は選挙のことしか考えてない。頭の中は政局です。むこうはずるいですよ。ちょっと共産党は純粋すぎる」と心配気に話しました。

 こくた氏は、日本共産党は、国民の苦難軽減のために「とことん愚直にいく」「それを毎日積み重ねることが政治を変えることになる」と発言。西川さんは、「純粋さは共産党の魅力(でもある)。バシバシと、そういう(悪い)連中の悪行をあばいて進んでもらうのが共産党なので、躍進を期待しています」と結びました。



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