2008年12月16日(火)「しんぶん赤旗」

米大統領、突然のイラク訪問

現地記者、靴投げつけ


 【カイロ=松本眞志】ブッシュ米大統領は十四日、イラクの首都バグダッドを突然訪問しました。同大統領は、イラクのタラバニ大統領、マリキ首相らと会談し、十一月のイラク側による米軍地位協定案承認に謝意を表しました。オディアーノ米軍司令官、クロッカー米大使らとも面談し、米軍基地を訪れました。

 ブッシュ大統領はマリキ首相との共同記者会見で、イラクでの治安改善を自賛。一方で、イラクでの「戦争は終わっていない」と語りました。

 ブッシュ氏は訪問前に、イラク戦争を「痛恨事」と語り、「(戦争開始の理由となった)情報が誤っていた」と釈明していました。しかし、侵略と占領でイラク国民に多大な犠牲を負わせたことへの謝罪の言葉はありませんでした。この日、会見の場では、怒ったイラク人記者がブッシュ氏をののしりながら靴を投げ、警護要員に取り押さえられるというハプニングがありました。



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