2008年12月14日(日)「しんぶん赤旗」

景観守る活動を交流

市民運動全国ネットが集会


 「景観市民運動全国ネット」(代表・石原一子さん)の市民集会が十三日、東京都渋谷区で開かれ、約五十人が参加しました。

 西村幸夫・東大教授が講演し、景観法施行から四年、京都の新景観条例の適用例をはじめ豊富な事例を引いて、規制緩和一辺倒ではない新しい流れを紹介しました。都内五地域から、超高層・巨大マンション計画に反対して、住環境を守ろうとする運動が報告されました。千葉県松戸市からは、屋敷林地を貫く十八メートル道路計画に反対し、自分の敷地内でう回させる代案を提案している「関さんの森」(二・一ヘクタール)保存運動が報告されました。

 都内各地の建物高さ規制、地区計画への動きなどは、各地の住民運動が推進力になっています。町田市玉川学園地区や世田谷区二子玉川地区の住民は、裁判闘争の現状を語りました。

 景観ネットは、三年前に景観と環境を守るため各地の市民グループが集まって結成しました。会員(個人・団体)による毎月の定例会などで交流・相互支援活動を続け、毎年末には、市民集会を開催してきました。

 ことし七月には、「景観と住環境を考える全国ネットワーク」(代表・日置雅晴弁護士)も結成され、住民運動の連携が広がっています。



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