2008年12月13日(土)「しんぶん赤旗」
「イスラエルと恒久和平の用意」
オバマ氏に アラブ側が書簡
【カイロ=松本眞志】アラブ連盟のムーサ事務局長は十一日、エジプトの首都カイロで、中東包括和平案(アラブ和平案)と、関連する国連決議を基礎にイスラエルとの恒久平和に合意する用意があると発言しました。
エジプトの中東通信(MENA)によると、ムーサ氏とサウジアラビアのサウド外相は数日前、アラブ・イスラエル問題でのアラブ側の主張を述べた連名の書簡を駐米サウジ大使を通じてオバマ米次期大統領に送りました。
ムーサ氏は書簡についての説明で、「アラブ側は、(九一年のマドリード中東和平国際会議で合意された)『土地と平和の交換の原則』、アラブ和平案、関連する国連決議にそってイスラエルとの恒久平和を確立する用意がある」と強調。イスラエルの占領地からの全面撤退、パレスチナ国家の樹立、パレスチナ難民問題の解決を目標に、オバマ米次期政権と交流をはかる努力を継続していくと言明しました。