2008年12月13日(土)「しんぶん赤旗」

環境NGO

日本の温暖化防止政策

57カ国中で53位


 【ポズナニ=坂口明】環境NGOが十日ポズナニで発表した、世界の五十七カ国の温暖化防止政策の比較報告で、日本は五十三位と、ほぼ最下位にランクされました。報告は、「世界第五位のCO2(二酸化炭素)排出国で、高度に工業化した国である日本は、気候保護ではるかに大きな努力をするよう期待されるはずだ」と指摘しています。

 この報告は、ドイツのジャーマンウォッチとCAN(気候行動ネットワーク)欧州が発表したもので、今年で四回目。CO2の排出レベル、エネルギーや運輸など部門別の排出動向、気候政策の三分野で十二項目の指標で国別の評価をしています。対象は、経済協力開発機構(OECD)加盟の先進三十カ国と、新興国を含む途上国など。世界のエネルギー関連排出量の九割以上を占める諸国です。

 それによれば日本は、国内の気候政策が五十三位、国際的政策が四十七位で、政策全体では五十三位。排出動向では再生可能エネルギー利用が四十八位、一人当たりの一次エネルギーでの排出量が四十一位です。道路交通での排出動向だけは七位と評価されていますが、その他はほぼ平均以下で、三分野全体の総合評価は四十三位となっています。

 G7諸国のうちドイツは総合五位、フランスが六位、英国は九位。中国は総合四十九位ですが、政策は「良好」とされています。インドは総合七位と高い評価を得ています。



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