2008年12月13日(土)「しんぶん赤旗」
「消費増税 3年後」
麻生首相 改めて明言
緊急対策を発表
麻生太郎首相は十二日夕、「生活防衛のための緊急対策」を発表した記者会見で、三年後に消費税増税を実施するという「立場はまったく変わっていない」と明言しました。消費税増税に向けた準備を進める考えを明らかにしました。
麻生首相は「二〇一一年度から消費税を含む税制抜本改革を実施したい」と強調。増税のために必要な作業を始めるように、与謝野馨経済財政担当相と中川昭一財務相に指示したと述べました。
麻生首相は十月三十日、追加経済対策を発表した記者会見で、「三年後に消費税の引き上げをお願いしたい」と発言していました。
自民・公明両党が十二日まとめた〇九年度税制「改正」大綱では、消費税増税の時期を「二〇一〇年代半ばまでに」とし、「三年後」とは明記しませんでした。麻生首相は、同日の記者会見で、「基本的に三年後に消費税を引き上げるという方針」「(三年後の)二〇一一年に、私としては(消費税増税を)ぜひやりたい」と繰り返し表明。「いろいろ批判が出ることは承知している」が「逃げずに」進めるとし、あくまで三年後に消費税増税に踏み切る考えを示しました。
米国発の金融危機で景気が悪化するもと、「緊急対策」についての記者会見で消費税増税を重ねて強調するのは異常なこと。個人消費を冷やすことにしかなりません。欧州が消費税減税に動いているなか、世界の流れにも逆行しています。
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