2008年12月13日(土)「しんぶん赤旗」

お金心配せず学びたい

教育全国署名 1042万人分を集約


 「お金の心配なく安心して学びたい」と私学助成の拡充や三十人学級実現などを求め、全国でとりくまれてきた「ゆきとどいた教育を求める全国署名」(教育全国署名)の集約集会が十二日、東京都内でありました。千四十二万七千六百三十八人分が集まりました。

 各都道府県で集めた署名数を書いたパネルを掲げて、次々と代表が報告しました。

 知事が私学助成削減などを行おうとしていることから結成された「大阪の高校生に笑顔をくださいの会」の高校生たちは、運動のなかで実現した知事との懇談で、「自己責任が原則。(いやなら)日本を出るしかない」「義務教育までの力があれば(いい)」などと発言する知事と高校生とのやりとりを映像も交えて紹介し、「私たちは有権者でないが主権者。それが分かったのも、高校で勉強できたから。もっと勉強しようと思う」と語りました。東京の大東学園高校の高校生も私学助成を求める運動に生徒が先頭に立っていることをのべました。

 全国父母懇・すすめる会代表の清元美幸さんがあいさつ。全教の中村尚史さんが基調報告し、署名運動が一九八九年の開始から二十年目を迎え、高校生の自主的なとりくみもすすみ、大きな成果を生んでいることを強調。貧困と格差が広がるなか、お金の心配なく学べる日本めざしていっそう署名を広げようと呼びかけました。

 集約集会は、全教や全国私教連、全国私学父母懇連絡会などでつくる「ゆきとどいた教育をすすめる会」が主催。集会後、財務省前で行動しました。



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