2008年12月8日(月)「しんぶん赤旗」

雇用守れ 日本共産党に注目


オーストリア紙 上昇気流にある

 オーストリアの日刊紙ウィナー・ツァイトゥング十一月二十八日付は、「資本主義に対抗する日本の社会的敗者たち―上昇気流にある共産党」という見出しで、マルティン・フリッツ東京特派員の記事を掲載しました。「雇用守れ」「反貧困」のたたかいを詳しく報じ、その中での日本共産党の役割や前進に注目しています。

 記事は「反貧困」を掲げるデモ、労働者の低賃金の実態を詳細にルポ。また日本共産党の志位和夫委員長が国会の質問で、「トヨタやキヤノンのような大企業で広がっている派遣労働を厳しく批判した」と報じました。

 フリッツ特派員は、これらの取り組みやたたかいが強まる中で「日本共産党が昨年以来、一万人の新入党者を迎えることができた」ことに注目しました。

 日本共産党の中井作太郎・党建設委員会責任者になぜ党員が増えているかをインタビュー。「党が『小泉構造改革』のもとで、大企業のための労働法改悪に反対した唯一の政党だった」との中井氏の言葉を紹介しています。

 ウィナー・ツァイトゥング紙は一七〇三年創刊で、現在出ている最古の日刊ドイツ語新聞。現在の発行部数は約二万四千部です。

 フリッツ氏はいくつかの新聞・ラジオの東京特派員を兼ねており、ドイツの全国紙フランクフルター・ルントシャウの同日付にも、同じ内容の記事が「反抗する日本の貧困者たち」というタイトルで掲載されています。

 またスイスのラジオ局RDSでも十一月二十五日、「上昇気流にある日本共産党」という同趣旨のフリッツ氏の記事が放送されました。RDSは六つの電波をもっており、スイスのドイツ語ラジオ局の六割を占めています。

中国紙も 若者が深く共感

 中国紙「国際先駆導報」十一月十日付も、同様の観点で「日本の青年、続々と日本共産党へ身を投じる」という記事を掲載しました。

 同紙の記者は、「近年、青年階層が積極的に日本共産党に加わっている」ことに注目。日本共産党の植木俊雄広報部長にインタビューし、「日本の社会・経済面の変化が日本共産党を大きくしている根本原因だ」という同氏の発言を紹介しています。

 記事は、植木氏の話も含めたまとめとして、「日本共産党は『非正規雇用を禁止し、労働者ではなく企業の社会保障負担を増やす』という主張を打ち出している。これは一般民衆、特に青年のなかで厚い共感を呼んだ」と報じました。



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