2008年12月7日(日)「しんぶん赤旗」
温暖化止める法律を
環境団体など 全国20カ所で宣伝
東京・銀座
|
クリスマスデコレーションに飾られた東京・銀座の繁華街など全国二十カ所で六日、全国の環境団体のメンバーが「地球温暖化を止める法律をつくろう」と「シロクマからのお願いアクション」のリレートークや宣伝行動にとりくみました。
気候ネットワークと国際NGOのFoEジャパンが事務局をつとめる「メークザルール」キャンペーン実行委員会が、ポーランドで開催中の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP14)のグローバルアクションデー(世界いっせいの行動日)に合わせて同行動をよびかけたもの。
東京・銀座マリオン前では、シロクマキャラクターのシロベエ実行委員長ほか環境団体など約十団体五十人が「温暖化を止めるルールをつくってください」とリレートークでアピールしました。
新日本婦人の会副会長の高橋和枝さんは「日本全体の温室効果ガス排出の半分以上をたった二百三十社が占めている。削減義務付けがないから、二〇〇七年度に排出が一九九〇年より8・7%も増えた」と訴え、公害・地球環境問題懇談会代表幹事の小池信太郎さんは「温室効果ガスは、電力が日本全体の三割も占める。大排出源の企業に社会的責任を果たさせよう」と訴えました。
京都市四条河原町
|
CO2排出量削減へのルールづくりの全国一斉キャンペーンの一環として六日、京都では繁華街の京都市四条河原町で気候ネットワーク、地球温暖化防止京都ネットワーク、新日本婦人の会府本部が宣伝しました。
気候ネットワークの浅岡美恵代表ら二十人が参加。シロクマやペンギンの着ぐるみも登場し、異常気象やCO2排出量削減のとりくみに弱腰な日本政府の姿勢などを指摘しながら、気候を保護する法制化を国に求める署名を呼びかけました。
「がんばりましょう」と話しかけてきたのは府立高校で農業を学ぶ高校三年の男子生徒。友人たちも「海面上昇で暮らせなくなるオセアニアのツバルの話を聞いたことがある」「食料自給率も上げていかないといけない。農業は本当に大事なので頑張りたい」などと口ぐちに語り署名しました。
ビラを手に引き返してきた女性(56)も、「ヨーロッパと日本の差が大きいですね。もっと会社が努力しないといけないし、国も本腰を入れるべきだと思います」と話していました。
■関連キーワード