2008年12月7日(日)「しんぶん赤旗」
コメ禁輸 主権行使を
TV番組 紙議員が主張
日本共産党の紙智子参院議員は五日放送の日本テレビ系番組「太田総理…秘書田中」に出演し、タレントのウド鈴木さんが提出した「法案」―「海外からのコメの輸入を全部禁止します」をめぐって、討論しました。
汚染された輸入米が酒や給食に使われていた問題について、自民党の江藤拓参院議員が輸入米は「加工用に回している」と主張したことに、紙議員は「事故米の不正流通問題ではっきりしたことは、『主食に回さない』といっていたけれども回っていた、(政府の説明は)うそであったということです。だからみんな怒っている」と反論。江藤氏は「そのことについては頭を下げるしかありません」と述べました。
紙議員は「(政府は)日本国内の生産者には『余るから作るな』と減反政策をとっている。余るなら輸入しなければいい」と主張しました。タレントの太田光さんが売れ残った輸入米の保管に年百二十九億円かかっていることを紹介し「こんなものは輸入しない方がいいと(いうことか)」と述べました。紙議員は「そうです」と応じ、傍聴者から拍手がわき起こりました。
紙議員は「日本が主権者としてきちっと主張すればいい」と述べました。
輸入全面禁止への「賛成」は当初の十二人から二人増え十四人になり、「反対」の六人を大きく上回り「法案」は可決されました。
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