2008年12月4日(木)「しんぶん赤旗」

いすゞ非正規社員が労組

違法解雇撤回・正社員化を

栃木工場の4氏が結成


 いすゞ自動車による違法な期間・派遣社員の全員解雇の撤回と正社員化を求めて、解雇通告を受けた非正規労働者が三日、宇都宮市内で労働組合を結成しました。

 栃木工場(栃木県大平町)の期間・派遣社員ら四人で、JMIU(全日本金属情報機器労働組合)いすゞ自動車支部を結成しました。同工場で解雇通告を受けた派遣社員は二百七十四人、期間社員が百五十六人にのぼります。

 支部執行委員長に選ばれた松本浩利さん(46)は「不当な解雇と断固としてたたかっていきます。泣き寝入りしないで一緒に声を上げていこうと呼びかけたい」と語りました。

 大会では、全労連、JMIUの代表らが「違法な解雇を撤回させ、大企業に社会的責任を果たさせよう」「全国の非正規労働者を励ます。全国の支援と連帯で解雇を撤回させよう」と訴え。解雇撤回と正社員化などの要求を確認し、「いすゞ自動車は企業利益のみ追求する経営姿勢を改め、いまこそ企業の社会的責任を果たせと強く求める」とのアピールを採択しました。

 派遣社員の男性(23)は「来年四月まで働けると思っていたのに解雇とは許せない」、再雇用の契約社員の男性(60)は「会社の利益を支えてきた人たちにどうしてこんなことができるのか。解雇を撤回させたい」と語りました。

 労組は四日に組合結成を会社側へ通告。解雇撤回を求める仮処分申請を宇都宮地裁栃木支部に起こします。



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