2008年12月3日(水)「しんぶん赤旗」
貨車に挟まれ死亡
新日鉄名古屋で労災相次ぐ
一日午後十時十五分ごろ、愛知県東海市東海町の新日鉄名古屋製鉄所内のディーゼル貨車専用線で、貨車の間に挟まれ、新日鉄の下請け会社(太平工業)の須藤清隆さん(33)が、一人で作業中に死亡しました。貨車を遠隔操作するリモコンを首にかけたままで倒れているのを、同僚が見つけました。
新日鉄名古屋では(1)十月十六日にはコークス炉で挟まれたことによる骨盤骨折(2)同二十七日にはコークスガス中毒で休業災害(3)十一月二十二日にはやはりコークス工場(CDQ設備)で経験一カ月の青年が十五メートルの高さから転落し、骨盤骨折と連続した災害が発生していました。いずれも死亡していても不思議ではない重大休業災害でした。
この他にも「会社が微傷災害」とする災害は多発しており、名古屋製鉄所は全国の製鉄所の中で最も多い休業災害が発生している作業所となっています。労働者は「起こるべくして起こった災害」と話しています。
日本共産党新日鉄名古屋製鉄委員会は、ただちに南門で緊急報告を行うと同時に半田労働基準監督署に対し原因究明と再発防止対策、遺族補償の徹底を申し入れました。