2008年11月30日(日)「しんぶん赤旗」

「どんな子にも教育を」

てんかん協会35回大会 黒柳徹子さん講演


 日本てんかん協会は二十九日、第三十五回全国大会を東京都内で開きました。六百人が参加しました。

 てんかん運動発足三十五周年の記念式典では、鶴井啓司会長が「医学は進歩しましたが、専門医療機関は不足しています。福祉や教育、就労も不十分です」と指摘。「障害者自立支援法などの制度を、てんかんのある人の生活を真に支えるものに改善するため、活動を続けます」と述べました。

 ユニセフ親善大使を務める黒柳徹子さんが講演しました。

 黒柳さんは、自分の子ども時代、落ち着きがなく小学校をやめさせられ、出合ったトモエ学園の少人数教育で生き生きと育った体験を話しました。「校長先生に『きみはいい子なんだよ』と認めてもらえたことが大切でした。いまの教育では『普通』でないと認めてくれない。どんな子でも教育を受けられるようにすべきです」と訴えました。

 討論では、てんかん運動を振り返り、今後の課題について議論しました。

 三十日には、専門医療や地域生活、教育などについて分科会で交流します。



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