2008年11月29日(土)「しんぶん赤旗」

沖縄県議会

セスナ機墜落に抗議


 沖縄県議会は二十八日、米軍「嘉手納エアロクラブ」所属のセスナ機が名護市のサトウキビ畑に墜落・炎上した事故にたいする抗議決議・意見書を全会一致で可決しました。

 この抗議決議・意見書にもとづき、来月三日に在沖米国総領事館、第一八航空団司令官事務所など県内関係機関に要請する予定です。

 抗議決議・意見書は、「一歩間違えば住宅・学校・広場で憩う子どもや住民、道路を往来する県民とその車両を巻き込んだ大惨事になりかねない危険な事故として、地域住民や県民に大きな不安と恐怖を与え」たと厳しく指摘しています。また、県警察が事故機体の差し押さえを求めたにもかかわらず米軍が拒否し、機体を運び去るなど「治外法権的な特権を行使したものとして受け止めざるを得ず、まことに遺憾である」と抗議しています。

 さらに、決議書は、県民が二〇〇四年の沖縄国際大学構内への米軍ヘリ墜落事故同様の行為に「憤りを増大させるとともに、もはや米軍基地から派生する事件・事故に対しては日米地位協定の運用改善では到底納まら」ないとして、同協定の抜本的見直しを強く求めています。

 そのうえで、▽事故原因の徹底究明と結果の速やかな公表▽被害調査と適正な補償▽県警察への事故機の引き渡し▽事故機の所有関係を明らかにし、差し押さえを拒否した理由を県民に明らかにすること▽事故原因の究明、安全対策および再発防止策が講じられるまでの間、「エアロクラブ」所属のセスナ機の飛行を中止すること▽同機の住宅地上空での飛行禁止―を求めています。



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