2008年11月28日(金)「しんぶん赤旗」
トンネルじん肺 謝罪・賠償を
第3陣 154人が提訴
国発注のトンネル公共工事でじん肺になった元作業員らが元請の大手ゼネコンなどに損害賠償を求めてきた「全国トンネルじん肺根絶訴訟」で、新たに全国の患者と遺族百五十四人が二十七日、ゼネコンに計約五十二億円の賠償と謝罪を求め、東京など十一地裁に第三陣訴訟を起こしました。
同第三陣訴訟原告団・弁護団とトンネルじん肺根絶闘争本部は同日、じん肺患者が訴訟を起こさなくても健康管理や被害の救済を受けられる「トンネルじん肺基金」の創設や、ゼネコンにすみやかな謝罪と賠償を求める「声明文」を発表しました。
同日、東京地裁で記者会見した全国トンネルじん肺根絶訴訟原告団の船山友衛団長は「じん肺になったすべての人たちが救われなければならない」と訴えました。
同訴訟弁護団の小野寺利孝団長は、トンネルじん肺患者らが求めてきた「トンネルじん肺基金」の確立を求めていくうえで、加害企業に謝罪と賠償を要求する第三陣訴訟の意義を強調しました。