2008年11月25日(火)「しんぶん赤旗」
平和の願い 会場包む
うたごえ祭典in東京閉幕
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日本のうたごえ祭典in東京の「大音楽会〈希求―ねがい〉」が二十四日、東京・江東区の有明コロシアムで開かれ、九千人が参加しました。
中央合唱団草創期のメンバーが登場してロシア民謡を歌うと、客席のいたるところで歌声が響きました。ボリビアから来日したフェルナンド・ヒネメスさんは、民族楽器サンポーニャを演奏。ゴスペル歌手の亀渕友香さんが「歌うために集う仲間がこれだけいることが平和の証し」と話しました。
「あなたから世界へ、そして未来へ」では、池辺晋一郎さん作曲の「私たちが進みつづける理由」(キム・ロザリオ詩、堤未果訳詞)を千人の合唱団が熱唱。貧困が戦争につながることを告発し、それを許さないために“すべての労働者、父親、母親、子どもたちのために私たちは進む”と歌うと、共感の拍手が起こりました。
最後に、二〇〇二年に広島の中学生が作詞し、世界中に広がっている「ねがい」の歌を、スペイン語、英語、韓国語も交えて会場全体で歌いました。
初めて全国祭典の舞台で歌ったという東京・大田区の看護師(39)は、「歌うことで一体感を味わえ感動しました。子どもたちがかわいくて、戦争は絶対にいけないと強く感じた」と話していました。
祭典は、来年の開催地の京都へ引き継がれ、閉幕しました。