2008年11月23日(日)「しんぶん赤旗」
「平和」奏でて60年
うたごえ祭典が開幕 東京
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日本のうたごえ祭典in東京が二十二日、開幕しました。「うたごえは平和の力」「うたごえはたたかいとともに」のスローガンを掲げ、うたごえ運動が始まって六十周年。今年の祭典は、十年ぶりの東京での開催となりました。
初日は、東京都多摩市のパルテノン多摩で「お江戸のにぎわいコンサート」が行われ、会場を埋め尽くす千四百人が参加しました。今年のテーマ「“夢と平和”かがやけ九条!」の思いを胸に、おとなも子どもも舞台で力いっぱい、和太鼓や踊りを披露しました。
しなやかなバチさばきと、百人の息がピタリとそろった演奏で会場をうならせた「木遣り・にぎわい太鼓」は、昨年十二月から一年かけて創作されたものです。障害のある子も、元気よくみんなでたたけるようにと、若い人が中心になりリズムを考えました。
同コンサートの責任者の男性(63)は、「平和でこそ伝統芸能を引き継げます。若い人には文化を通して社会を見つめていってほしい」と語っていました。
大漁旗を持った青年を先頭に子どもたちが会場で舞ったロックソーランでは「どっこいしょー」の声がかかると客席も勢いよく声援を送りました。
祭典は二十四日まで開かれます。