2008年11月20日(木)「しんぶん赤旗」
「米国による不安定化作戦」
ニカラグア与党が批判
【メキシコ市=島田峰隆】中米ニカラグアの与党、サンディニスタ民族解放戦線(FSLN)党の支持者ら数千人は十八日、九日に行われた全国地方選挙の結果を野党が承認するよう求めるデモを全国各地で行いました。FSLN政権は、「不正選挙」という野党の主張は、「米国による不安定化作戦」と批判しています。
中央選管は同日、選挙が行われた百四十六の自治体のうち、首都マナグアを含む百六の自治体の首長選挙でFSLNが勝利したと発表しました。
一方、右派野党の立憲自由党は、「不正が行われた」と主張して結果を認めず、国際監視団を招いて全国で票を再集計するよう要求しています。
米国務省は投票日翌日の十日、「選挙中の政治状況では自由で公正な選挙になるとはいえなかった」と述べ、野党側を後押しする姿勢を示していました。
今回の選挙は二〇〇七年一月に発足したFSLN政権への国民の審判として注目されました。同政権は、新自由主義の経済路線と対米従属からの脱却を掲げています。