2008年11月20日(木)「しんぶん赤旗」
対温暖化で国際協調
温室効果ガス削減年次目標策定も
オバマ氏
【ワシントン=西村央】オバマ次期米大統領は十八日、カリフォルニアで開かれた地球温暖化対策の国際会議でビデオを通じて演説し、「大統領就任後は、精力的に交渉に参加し、国際協調の新しい時代へと世界を導いていくことを確約する」と表明しました。
オバマ氏は、温暖化にたいするこれまでの米国の姿勢について「多くの人が精力的に取り組んできたのに、米国政府は同様のリーダーシップを怠ってきた」と、京都議定書から離脱したブッシュ政権の姿勢を暗に批判。自身の政権では「気候変動問題でのアメリカのリーダーシップの新しい時代とする」とのべました。温室効果ガス削減に向けた年次目標を策定する方針も示し、来月、ポーランドのポズナニで開かれる国連気候変動枠組み条約第十四回締約国会議(COP14)の成功に期待を表明しました。
オバマ氏は大統領選挙中、温室効果ガスを五〇年までに80%削減すると主張してきました。この日の演説でもこの方針を説明、「対策を遅らせることは選択肢にはない」と強調しました。
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