2008年11月15日(土)「しんぶん赤旗」
中小企業向け貸し出し
みずほFG、2兆円減
大銀行が中小企業向け貸し出しを大幅に減らしていることが、十四日までに公表された中間決算で明らかになりました。
第二・四半期(七―九月期)の決算資料によると、みずほフィナンシャルグループ(FG)の九月末の中小企業向け貸出残高は、前年同月比で二兆二千九百四十七億円の減少となりました。
三井住友FGも、同じく前年同月比で六千八百九十四億円のマイナスでした。
二つのメガバンクグループだけで一年間におよそ三兆円もの中小企業向け貸し出しを減らしたことになります。
米国発の金融危機による景気悪化を理由にした中小企業への貸し渋り・貸しはがしの先頭に巨大銀行が立っています。巨大銀行は資金供給で最大の責任を果たすべきであり、政府は「銀行に対して、中小企業への貸出目標と計画を明確にさせて監視・監督を強化するなど実効ある対策をおこなうべき」(日本共産党の緊急経済提言)です。
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