2008年11月9日(日)「しんぶん赤旗」
ボリビアの政府所在地
非識字克服し式典
「教育の継続は国の義務」 モラレス大統領
【メキシコ市=島田峰隆】ボリビア国営通信によると、同国の政府所在地ラパス市(人口八十三万人)は、五日までに、文字の読み書きができない非識字者をなくしました。ラパス市内では同日、モラレス大統領が参加して記念式典が開かれました。
同通信によると、これで全九県都のうち七県都で非識字が克服されました。
非識字克服を最優先課題の一つに掲げるモラレス政権は、二〇〇六年一月の発足以来、ラパス市に学習用のテレビやビデオテープを支給してきました。受講者は、来年からはさらに高いレベルの読み書き能力を身につける学習に取り組みます。
モラレス大統領は式典で、「教育の継続のために努力することは国政の義務だ」と強調。今年末までに非識字を全国レベルで克服するという目標の達成へ改めて決意を語りました。
新自由主義からの脱却を掲げて発足したモラレス政権は、天然資源からの収入を活用して貧困層の識字運動を推進。キューバが開発した識字システムを活用し、ベネズエラの支援も受けています。