2008年11月8日(土)「しんぶん赤旗」
輸入米入札再開に抗議
食健連が農水省に 「汚染米徹底解明せよ」
全国食健連(国民の健康と食糧を守る運動全国連絡会)は七日、東京・霞が関の農水省を訪ね、汚染米事件の要因となった「ミニマムアクセス」(輸入機会の提供)による輸入米入札の再開に抗議するとともに、ミニマムアクセス米制度中止にむけて行動をおこすように要請しました。
農水省は、主食用流通が発覚して以来、輸入米を商社に委託する入札を中止していましたが、“解明が終わった”として七日から入札を再開しました。
坂口正明全国食健連事務局長ら代表は、石破茂農水相あて要請文を渡し、「汚染米流通先の公表が全体の二割程度にとどまっておりとても解明したと国民は思っていない」と批判。米流通の事実上の自由化と事故米も極力主食用に販売するという農水省の内規にもふれて、世界の食糧危機を激しくし、輸入義務もない外国産米入札の再開に抗議しました。
参加した新婦人の代表からも、入札再開に抗議し、全容解明と輸入中止を求める要請書が手渡されました。
同省前では新婦人、全農協労連、国公労連、農民連の代表が、水田強制減反となる輸入米の中止と「安全な食料は日本の大地から」と訴え。農民連ふるさとネットワークの横山昭三事務局次長は、「最大の行政責任は義務輸入だといって数量のノルマ達成のため汚染米を輸入した政府にある。表示もなしに国民の目から隠し、食べさせていたことが大変な犠牲と不安を生んだ」とのべました。
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