2008年11月4日(火)「しんぶん赤旗」

ダム行政行き詰まり

川のシンポ こくた議員が発言

京都


 川の本来の姿をとり戻すため、河川整備のあり方を話し合う「川の全国シンポジウム―淀川からの発信」が三日、前日に引き続き京都市内で開かれ、六百四十人が参加しました。

 「河川法改正の趣旨は活かされているか」をテーマに、日本共産党の、こくた恵二衆院議員、民主党の前原誠司衆院議員、石川良一京都弁護士会会長、前淀川水系流域委員会委員長の宮本博司氏、フリージャーナリスト・まさのあつこ氏がそれぞれ発言しました。

 こくた議員は、日本共産党が河川整備計画の策定に住民参加の規定をいれるべきだと提案したことなどを紹介し、「ダム建設ありきの河川行政は行き詰まっています。いまこそ流域住民が主人公の河川行政に根本的に転換すべきです」とのべました。

 宮本氏は、「淀川水系ダム問題には、国と地域、行政と住民が公共事業の意思決定をどうやってするのかという、これからの日本のあり方にかかわる大事な問題が凝縮されています」と強調しました。

 東京大学愛知演習林講師の蔵治光一郎氏、水制度改革国民会議理事長の松井三郎氏がそれぞれ特別報告。各地でダム建設反対や川の環境保全などの運動に取り組んでいる人々が発言しました。

 三重県名張市から二日間続けて参加した女性(27)は、「淀川水系流域委員会が六年、七年も議論して出した意見書を無駄にするような国の姿勢を知って驚きました。私たち一人ひとりが知る必要がありますね」と話しました。



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