2008年10月30日(木)「しんぶん赤旗」
三宅島バイクイベント
都知事宿泊施設1億円で改修
利用客少なく不適切
たぞえ議員追及
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日本共産党の、たぞえ民夫東京都議は二十九日の都議会各会計決算特別委員会で、石原慎太郎知事が昨年の三宅島オートバイイベントの際宿泊した村営施設の改修に、都が災害復興の特別交付金から一億円を支出していた問題を追及しました。
知事が宿泊した村営施設「リフレッシュふるさと館」は、もともと渡航者の一時休憩所で、昨年のイベント前に二〇〇七年度の災害復興特別交付金を投じて改修したものの、宿泊の稼働率は4%にとどまり、浴室を二つも備えた特別室は知事と、今年の村のイベントに招待した歌手などが宿泊しただけです。
たぞえ氏は「島民に知られておらず利用もわずかだ。結局、知事の宿泊施設をつくるために豪華な改修を行い、建設を都民に隠したということではないか」と述べました。
たぞえ氏は、島の復興に役に立たない、わずか三日間のバイクイベントに、二億六千五百万円の災害復興特別交付金を支出したうえ、ほとんど利用のない宿泊施設の改修に一億円を投じたのは不適切だと強調しました。
都総務局の笠井謙一行政部長は、イベントへの交付金支出は適切と答えました。