2008年10月29日(水)「しんぶん赤旗」
核兵器廃絶
広島市長、署名手渡す
国連総会議長と面談
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【ニューヨーク=西村央】秋葉忠利・広島市長は二十七日午前、ニューヨークの国連本部でミゲル・デスコト国連総会議長と面談し、世界的な活動をしている「平和市長会議」が二〇二〇年までの核兵器廃絶を呼びかけて集まった三十七万筆の署名の一部を手渡しました。
面談後、秋葉市長が記者団を前に語ったところによると、デスコト議長は「核兵器をなくすことで平和な時代になるという強いメッセージをいただいた」と世界各国の市長の訴えに共感を示しました。
秋葉市長は「国連総会議長は核兵器廃絶への熱い思いを語ってくれた。議長が考えている方向性を、われわれが都市のレベルで具体化していると実感でき、実りある会合となった」と述べました。
「平和市長会議」は一九八二年の第二回国連軍縮特別総会を機に、広島・長崎の両市が「世界の都市が国境を超えて連帯し、核兵器廃絶への道を切り開こう」と呼びかけて発足しました。
現在、秋葉市長が議長を務め、百三十一の国・地域の二千四百二十二都市が加盟しています。
デスコト議長は、ニカラグアの元外相。今年の国連総会開会でのあいさつで「軍縮は結果重視のアプローチを取るべきだ」と、核兵器廃絶に向けての行動を起こすことを強く訴えていました。
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