2008年10月28日(火)「しんぶん赤旗」
新銀行東京元行員ら逮捕
大もとに過大融資計画
党都議団幹事長が談話
新銀行東京の不正融資をめぐって元行員と業者らが逮捕された事件で二十七日、日本共産党東京都議団の吉田信夫幹事長は談話を発表しました。
吉田氏は「都が追加出資を含め千四百億円を投じて設立した、自治体立銀行であり、このような不正が明らかになったことはきわめて重大」と指摘。
その上で、事件の背後関係などを含めた徹底捜査や、国会議員や都議などがかかわったとされる不正融資についての徹底調査・捜査を求めています。
石原慎太郎知事が同行の旧経営陣に責任を押しつけるコメントを発表したことについて、「不正融資の大もとには、都が押しつけた過大な融資計画とコンピューターによる自動審査という欠陥審査方式がある」とのべ、都民に事実を明らかにし謝罪することを要求。また、四月に追加出資した四百億円が棄損する恐れがあり、都は金融庁と相談し、預金者保護と中小業者の営業の保障を前提に、新銀行東京からのすみやかな撤退を求めています。