2008年10月27日(月)「しんぶん赤旗」
塩谷文科相にも問題献金
07年 補助金企業が550万円
政治資金規正法に抵触
塩谷立文部科学相(衆院静岡8区)が支部長を務める「自民党静岡県第八選挙区支部」が、二〇〇七年に国の補助金を受けた東証一部上場の光学機器メーカー「浜松ホトニクス」(静岡県浜松市、資本金三百四十七億七千万円)から同年に五百五十万円の献金を受け取っていたことが、本紙の調べで分かりました。
政治資金規正法は補助金を受けた企業や法人が交付決定から一年間、政治活動に関する寄付をすること、受け取ることを禁じています。
同支部の政治資金収支報告書(〇七年)によると、一月二十五日に浜松ホトニクスから五百五十万円の献金を受け取っています。
同社は、〇六年度に中小企業庁の「中小企業知的基盤整備事業費」の補助金二百八十七万三千七百円の交付を受けています。
交付決定日は〇七年一月九日で、五百五十万円の献金は、規正法に抵触します。
〇七年度にも、同社は四月二日の交付決定で、同補助金三百九十一万四千六百円の交付を受けています。
第八選挙区支部は、同社の晝馬(ひるま)輝夫会長兼社長から同年十二月十一日に五百万円、大塚治司副会長から同二十五日に百万円の個人献金ももらっています。
塩谷氏は、労働政務次官などを務めた父親の塩谷一夫氏の後をついで一九九〇年二月の総選挙で初当選して、現在五期目。
同支部は、郵政選挙があった〇五年には、浜松ホトニクスから二千五百六十五万円、晝馬会長から五百万円、大塚副会長から百万円の献金を受け取っています。
政治資金規正法違反の可能性がある献金についての本紙の問い合わせに、塩谷議員側からは、回答が寄せられていません。