2008年10月26日(日)「しんぶん赤旗」
“学校に自由を”
東京で「日の丸・君が代」強制反対集会
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石原都政下、卒業式・入学式で「日の丸・君が代」を強制する東京都教育委員会の10・23通達が出されてから五年目にあたり、憲法で保障された内心の自由を守り、「日の丸・君が代」強制に反対する裁判に勝利しようと、「学校に自由を!10・25集会」が二十五日、東京都千代田区の星陵会館で開かれました。主催は、東京・教育の自由裁判をすすめる会など十六団体。裁判をたたかう原告や教師、父母ら約三百人以上が参加し、「日の丸・君が代」強制と都教委の教育破壊は許さないという集会アピールをまとめました。
基調報告した近藤徹・「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会事務局長は、年内に東京地裁で五つの処分取り消し訴訟が結審し、来年三月に判決がでるとのべ、広範な市民と手を携えて勝利をかちとろうとよびかけました。
「人権としての教育と教育の自由」をテーマに元日本教育学会会長の堀尾輝久東大名誉教授が講演し、強制は違憲・違法とした二〇〇六年九月の東京地裁判決の意義を強調しました。
集会アピールは、都教委通達が出されて以降、四百十人の教職員が卒業式・入学式で不起立・不伴奏を理由に不当処分され、再雇用などの拒否も五十人を超えており、憲法で保障された「内心の自由」が侵害されていると告発。都教委は東京地裁判決を無視し、不法行為を続けていると批判し、「日の丸・君が代」強制反対のたたかいは、憲法・人権・民主主義・教育を守るたたかいだと訴えています。
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