2008年10月26日(日)「しんぶん赤旗」

2012年オスプレイ配備

米海兵隊 墜落多発の最新鋭機

沖縄・普天間


 米海兵隊が、沖縄の普天間基地(宜野湾市)に配備している中型輸送侵攻ヘリコプターCH46Eについて、二〇一二年秋から、最新鋭の垂直離着陸機MV22オスプレイへの転換を計画していることが分かりました。米海兵隊がこのほど公表した「二〇〇九米会計年度海兵隊航空計画」に盛り込まれていました。

 オスプレイは、CH46Eに比べ、侵攻能力を飛躍的に向上させる一方、頻繁に墜落などの事故を起こしてきました。同機の配備について沖縄では、基地機能を強化し、事故の危険を増大させるものとして、かねてから強い批判があります。

 計画によると、普天間基地の第三六海兵航空群(MAG36)に所属する二つの海兵中型ヘリ中隊(それぞれCH46E十二機を保有)のうち、一つは一二年十月から、もう一つは一三年四月から、オスプレイへの転換を始めます。いずれも一年三カ月かけて転換を完了する計画です。それに先立つ一一年四月から、同基地でオスプレイの飛行訓練装置の建設も始めます。

 日米両政府は、在日米軍再編計画で普天間基地に代わる新基地を、一四年までに沖縄のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)に建設しようとしています。新基地建設は、オスプレイ部隊の配備と一体のものになります。


 オスプレイ 敵地への遠征強襲作戦で海兵隊員や装備を輸送するのが任務。ヘリコプターのように垂直に離着陸したり、固定翼のプロペラ機のように飛行したりできます。開発中の墜落事故で計30人の乗員が死亡。コンウェイ海兵隊総司令官が昨年3月、「(今後も)墜落はある」と語り、物議をかもしました。



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