2008年10月25日(土)「しんぶん赤旗」
1人親家庭の貧困率
日本 先進国で最悪
OECD報告 30カ国平均の倍
一人親家庭の貧困率は、日本が先進国で最も高いことが分かりました。経済協力開発機構(OECD)が発表した報告『格差は拡大しているか』で明らかになりました。
同報告は、OECD加盟三十カ国の二〇〇〇年代半ばの所得分配と貧困について多面的に分析したもの。
それによると、日本の相対的貧困率は、メキシコ、トルコ、アメリカに次ぐ四番目です。
特に一人親家庭の相対的貧困率は、三十カ国平均の31%のほぼ倍となる59%に達しています。一人親家庭の過半数が貧困に陥っています。
同報告は、ほとんどの国で所得格差が拡大したと指摘し、一九九〇年代半ばからの十年間には、政府支出による所得再分配が機能しなくなり、貧困が増幅したとしています。
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相対的貧困率 所得の高い人から低い人へ順に並べて、真ん中の人の所得(中央値)の半分よりも所得が低い人の割合。
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