2008年10月23日(木)「しんぶん赤旗」
女性の賃金差別やめよ
原告らが最高裁に要請
最高裁(東京都千代田区)で争われている女性への賃金差別を問う裁判で、女性の仕事を正当に評価し企業の女性差別をただす審判を下すことを求めて二十二日、最高裁西門前で、宣伝・要請行動が行われました。総合商社兼松(本社・東京都港区)、昭和シェル(本社・東京都港区)各社での女性社員への賃金差別裁判をたたかう原告団と弁護団、支援者らが主催しました。
各労組、団体、個人の百二十人余りが「女性差別賃金を是正せよ」「間接差別禁止」などの横断幕と色とりどりのリボンを掲げ、「最高裁は昭和シェル・兼松事件で世界に誇れる判決を」と唱和しました。
昭和シェル裁判原告の野崎光枝さんは「あきらめては格差社会の本質を認めることになる」、兼松裁判原告団の一人・守芙美子さんは「私たちの裁判は男女差別をなくすたたかい」と発言。支援者が、「企業は、性別や雇用形態にかかわらず労働者の仕事をきちんと評価し、賃金を支払うべきです」「ILO(国際労働機関)や国連女性差別撤廃委員会から日本への女性差別是正の働きかけに従うべきです」などと訴えました。
原告らは同日、最高裁に、性差別賃金の是正を命じる判決を求める要請署名を提出しました。