2008年10月16日(木)「しんぶん赤旗」
認定こども園 不安も
政府検討会が初会合
幼稚園と保育所の機能を合わせた認定こども園の普及促進や運用改善策を検討するため、政府が新たに設置した「認定こども園制度のあり方に関する検討会」(座長=山縣文治大阪市立大教授)が十五日、初会合を開きました。
議論では「親の就労の有無によって同年齢の子どもが同じ場所で過ごせないのはおかしい」などとして「認定こども園」への制度一本化を求める意見が出た一方、認定こども園を経営する委員からは「幼稚園と保育所では保育料もまったく違い、保護者への説明に苦慮している。文化も背景も違う子どもたちをただ一緒にしたのでは、保育が複雑化する」などの問題点が指摘されました。「認定こども園は無認可施設にも国のお墨付きを与える制度であり、心配だ。『認可』を目指すべきではないか」との意見もありました。
検討会は、認定こども園や保育所、幼稚園の関係者、自治体やNPOの代表、学識経験者などで構成。月一回のペースで会合を開き、年度内に結論をとりまとめる予定です。