2008年10月15日(水)「しんぶん赤旗」

“庶民の味方 共産党絶対勝って”

通行人も足止め拍手

志位委員長演説・講演


 日本共産党の志位和夫委員長は十四日夕、札幌市で街頭演説を行いました。前日の十三日は長野県松本市で開かれた赤旗信州秋まつりで記念講演、同日夕には山梨・甲府駅前で訴えました。


札幌

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(写真)札幌で街頭演説 志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=14日

 冬の訪れを告げる雪虫が舞う札幌市。日が沈んだ市中心街に続々人が集まり、勤め帰りの女性が「志位さんが演説するんだって」と足を止めました。歩道には百メートル以上にわたって聴衆が鈴なりになり、道路に身を乗り出すようにして演説に拍手を送りました。

 喫茶店から顔をのぞかせた若者は「パソコンの動画で見ましたよ。ここで志位さんの話が聞けるなんて。この前の追及は胸がすく気持ちです」。

 地元の党札幌中央地区委員会はこの日に向けて、周辺の商店を軒並み回り、千五百以上の新たな層に案内していました。

 「全国を歩いていて今度ほど、国民のみなさんの暮らしの悲鳴がたくさん聞こえてくるときはない」―こう切り出した志位氏は、その根源にある「大企業中心、アメリカいいなり」という「二つの政治悪」を正す日本共産党の役割を縦横に語りました。

 志位氏は、お年寄り差別の後期高齢者医療制度を、怒りを込めて批判し、十五日から新たに六百二十五万人の年金天引きが日本列島を襲うと告発。政府が、国民の怒りに押されて“大動揺”を始めていることも紹介しながら、制度づくりの出発点から反対を貫いた日本共産党を伸ばし、「差別医療制度はきれいさっぱりなくそう」と訴え、大きな拍手に包まれました。

 衆院比例予定候補の宮内聡、岡ちはる(2区重複)両氏と道1区予定候補の松井ひであき氏が決意を表明。宮内氏は、「道民の切実な願いを国会に届けるために、北海道から衆院の議席を勝ち取らせてください」と訴えました。

 街頭でもらったビラで演説を知り、三十分も前からきていた石狩市の学生(21)は、「実家が農家で、共産党の政策を知りたくて、就職活動を切り上げてきました。食料自給率の低下が心配です。共産党に日本農業を立て直してほしい」と語りました。

 小樽市で呉服店を経営しているという女性(82)は「五十三年商売をやっていますが、こんなに厳しいのは初めて。わずかな利益から納めている税金が戦争のために使われるのは我慢できない。庶民の味方、共産党に絶対勝ってもらいたい」と声をふるわせて話しました。

長野・松本

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(写真)赤旗信州秋まつりで記念講演する志位和夫委員長=13日、長野県松本市のやまびこドーム

 長野全県からバスなどで参加者が集った、松本市での「まつり」の会場「やまびこドーム」は、志位氏の講演が始まるころには、シート席が埋め尽くされ、座りきれない人が出る盛況になりました。

 志位氏は、米国発の金融危機と景気悪化について「こういうときだからこそ、大企業応援ではなく、国民の暮らしの応援を最優先する政治を」と力説。知り合いの誘いで一人でやってきたパン屋の男性(52)は「うちも材料費はすべて高騰しているのに売り上げは減。やはり庶民全体の懐を温め、購買力を高めることが一番の景気対策です」と共産党への期待を語りました。

 志位氏が、先日の予算委員会での質問にも詳しくふれながら、人間らしい労働のルールの確立を訴えると、若い人からもお年寄りからも拍手と歓声が相次ぎました。

 「めったにない機会」と、一番前で演説を聞いた八十三歳の党支持者の女性は、「孫たちが心配。こんな世の中じゃ、若い人たちがどうやって生きていくのかと思うから、共産党に百パーセント期待しています」と話しました。

 「すべてその通り!」と最後には立ち上がって拍手を送った男性(69)は、「今度の選挙には、日本の未来と若い者の将来がかかっている。私も全力で頑張りたい」と力を込めました。

 小選挙区予定候補と衆院北陸信越比例の中野さなえ予定候補が決意を表明しました。

甲府

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(写真)志位和夫委員長の街頭演説を聞く人たち=13日、山梨・甲府駅南口

 志位氏は、甲府駅前に駆けつけるなり、まず武田信玄像の前に集まった聴衆の輪の中に飛び込んで握手。「頑張って」とあちこちから声をかけられた後、拍手に迎えられて演説を始めました。

 通りがかりの若者からも「志位さんだ!」「春闘みたい」の声。スーパー勤務の男性(42)も「志位さんの話は初めて」と足を止めました。

 志位氏はまず、「一九九六年以来十二年、衆院南関東比例ブロックの国会議員として頑張ってくることができました。総選挙躍進の先頭に立ちます。南関東で複数の議席を獲得させてほしい」と強調。「大企業中心、アメリカいいなり」政治を大本から正す日本共産党を総選挙で伸ばし政治を変えようと呼びかけました。

 志位氏は農業問題で、汚染米問題の大本に食料自給率の低さがあるとのべ、その引き上げを提案した「農業再生プラン」に共感が広がってきたと話しました。価格保障と所得補償を組み合わせ安心して営農できるようにすること、歯止めのない輸入自由化にストップをかけることを提案し、さかんな拍手を受けました。

 えんどう昭子衆院南関東比例予定候補(山梨1区重複)は「農業を粗末にする亡国の道を正し、農業再生を勝ち取ろう」と訴えました。


根室で石井副委員長

 サンマ漁や秋サケ漁が最盛期を迎えている北海道根室市で十四日夜、日本共産党の石井郁子副委員長・衆院議員が駆けつけて党演説会が開かれました。

 石井氏を迎えた演説会は同市では初めて。百二十キロ離れた釧路市をはじめ、周辺町からも貸し切りバスで参加し、根室管内の各地から漁業者や酪農家らが冬の服装でつめかけ、弁士の訴えに、「そうだ」の声が飛び、熱気があふれました。

 一時間前から待っていた根室市の男性(80)は「日本はいま狂っちゃっているから、この政治を正さないとわれわれ貧乏人は生活できないよ。腹が立って仕方がない。そこをどうするか聞きたい」と注目します。

 畠山和也党道政策委員長は、漁業の燃油高騰や酪農の飼料高騰の危機的な実態を指摘、「切実な願いを国政に届ける共産党の議席獲得に力を貸してください」と訴えました。

 石井氏は世界経済を揺さぶっている金融危機問題でアメリカ追随の投機マネー呼び込みの手法を改め、雇用や農漁業、中小企業を守り、社会保障の充実など国民生活を温める内需活性化こそが日本経済を落ち込みから救う道だと述べました。

 汚染米など食の安全を脅かしている根本には、国内農業をつぶす輸入自由化の拡大や、流通の「規制緩和」と市場任せをすすめた政府の責任があると厳しく指摘。「大企業中心・アメリカいいなりの『二つの政治悪』をただすことができるのが日本共産党です。この党を伸ばし、暮らしと平和を守る政治のために北海道から共産党の議席を奪回し、大きくかじを切りましょう」と呼びかけました。


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