2008年10月11日(土)「しんぶん赤旗」

東京都

医療費助成を拡充

小中学生 通院費は定額200円


 東京都は十日、都民から強い要望があがっている小・中学生の医療費助成を拡充する方針案を固め、多摩地域の副市長会、副町村長会に説明しました。都の案は、小中学生の通院医療費を一回につき二百円の定額制とし、入院費(食事代を除く)を無料とするもので、市町村からは新たな財政負担を心配する声もあがっています。

 都が同日、二十六市などに提示した方針案は、医療費助成には所得制限をつけ来年十月に実施するもので、医療費助成の財政負担を都と市町村が折半し、都と市町村の新たな年間財政負担額は各二十一億円と見込んでいます。

 都福祉保健局では方針案について、「これをたたき台として、市町村と協議をすすめたい。二十七日の市長会までに方針を確定したい」としています。

 都は現在、就学前までの医療費は無料化(所得制限つき)し、小中学生については二〇〇七年十月から窓口負担三割分のうち一割分を都と区市町村が折半し助成。二十三区では中学生まで独自に無料化を実施していますが、財政力の弱い市町村からは都の制度で医療費無料化を拡充してほしいとの要望があがっていました。

 子ども医療費無料化の拡充は、日本共産党が粘り強く要求し、今年の六月都議会でも中学生まで無料化する条例案を提案しましたが、自民、民主、公明の各党が反対し否決されました。日本共産党都議団は、市町村の新たな負担増なしで通院、入院とも無料にするよう求めています。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp