2008年10月8日(水)「しんぶん赤旗」
日本などに170億ドル支出要請
アフガン軍養成で米政府
【ワシントン=西村央】米政府がアフガニスタン軍養成のためとして、日本や、戦闘部隊をアフガンに派遣していない北大西洋条約機構(NATO)の同盟国に対し、百七十億ドル(約一兆八千億円)の支出を要求していることが六日明らかになりました。ロイター通信が国防総省モレル報道官の話として伝えました。
同報道官は「少なくとも費用は百七十億ドルとなる。巨額だが誰かがこれを負担しなければならない」と述べた上で、「戦闘部隊の派遣をしぶっている国が、財政的貢献を通じてアフガン軍養成という任務にかかわることになる」と表明しました。
計画ではアフガン軍の規模を今後五年間で倍増し十三万四千人にする予定です。米軍当局者はその費用を百七十億―二百億ドルと見積もっています。
米国がアフガンに戦闘部隊を派遣していない同盟国に対して、財政面での貢献を数字も出して求めたのは初めてです。