2008年10月7日(火)「しんぶん赤旗」
自民、消費税増税迫る
衆院予算委審議始まる
衆院予算委員会での審議が六日、始まりました。自民党の園田博之政調会長代理は、社会保障予算の自然増から毎年二千二百億円を削減する現在の路線について「限度にきている」と述べ、「消費税を(上げて)いただき、社会保障経費にすべきだ」と迫りました。
麻生太郎首相は「持続可能な社会保障構築のためには、消費税は重要な役割を果たすものだと思っている」と述べ、将来的には消費税増税を図る考えを示しました。
自民党議員の質問では、答弁権のない民主党に対する一方的な批判が目立ちました。
園田氏は、民主党が主要政策実現のために二十二兆円の財源を確保できると主張していることを取り上げ、「論理に大きな無理がある」と批判。中川昭一財務相は「恒久的な政策なら財源の裏づけも恒久的でなければいけないが、民主党は特別会計を使うといっている。これは一度使えばなくなる財源」だと答弁しました。
民主党の長妻昭政調会長代理は、厚生年金額の基礎になる標準報酬月額改ざん問題について、「サンプル調査をして全容解明すべきだ」と繰り返し要求。舛添要一厚労相は「優先順位を考えて一つ一つやっていくしかない」と答えました。しかし長妻氏は、改ざんの背景にある、保険料の徴収率向上だけを至上命令にしてきた社会保険庁の体質問題には触れませんでした。
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