2008年10月6日(月)「しんぶん赤旗」
食と都市農業考える
共産党シンポに260人
神奈川
日本共産党神奈川県委員会は五日、「食と都市農業を考えるシンポジウム」を秦野市の農業協同組合本所内ホールで開き、農民、消費者、農協関係者など約二百六十人が参加しました。
パネリストは、秦野市農業協同組合の松下雅雄組合長、大妻女子大学の田代洋一教授、新日本婦人の会県本部の並木早苗常任委員、日本共産党の紙智子参院議員の四氏。日本共産党の、はたの君枝衆院比例予定候補がコーディネーターを務めました。
松下氏は、生産者の顔が見える大型直売所「はだのじばさんず」の取り組みを紹介し、「消費者と生産者が近くにいることが極めて重要」だとして、都市農業のあり方について語りました。
田代氏は、世界的な食料危機の中で最大の食料輸入国である日本の責任は「食料自給率を高めることに尽きる」と強調。農家の24%、農業産出額の31%を占める都市農業の意義を話しました。
並木氏は、CO2削減にもつながる安心・安全の産直運動について報告しました。
紙氏は、党の「農業再生プラン」の提言を説明し、価格保障・所得補償制度を抜本的に充実する政策を財源も示して語りました。
「死ぬまで農業を続ける」(八十五歳の農民)など、会場からは時間いっぱいまで意見や質問が相次ぎました。
参加した秦野市農協理事で農家の男性(61)は「価格保障、所得補償は大事です。私たちがいつも考えている方向が示され心強く思った。食料を守るのは国民の問題です。あらためて農業の重要性を感じた」とのべました。
■関連キーワード