2008年10月5日(日)「しんぶん赤旗」
日本共産党常任活動家
新たに149人を合葬
追悼式で緒方副委員長あいさつ
|
全国の日本共産党常任活動家と議員を合葬する第二十三回合葬追悼式が四日、東京都八王子市にある上川霊園で行われました。秋晴れの下、全国から七十六遺族、関係者百四十一人が参列しました。
今回、新たに百四十九人が合葬され、合葬者の総数は二千四百二人となりました。
石灰睦夫合葬委員が司会を務め、黙とうのあと、広井暢子同責任者が合葬者名を一人ひとり読みあげました。緒方靖夫党副委員長が中央委員会を代表し、あいさつに立ちました。(別項)
五人の遺族があいさつしました。
故石田千年さん(元中央委員、元香川県委員長)の妻・石田清江さんは「友人たちが、しのぶ会を総選挙勝利の祝賀会と一緒にやろうと、頑張ってくれている。党の前進を夫に報告したい」と語りました。
故返田満さん(元山梨県竜王町議)の妻・返田好子さんは東京電力の元社員だった夫の思想差別とのたたかいに触れ「裁判闘争が生活そのもの。勤めながら党の議員として働くことも闘争でした」と振り返り、満さんの詩を紹介しました。
故伊藤千穂さん(元新潟県常任委員、元上越地区委員長)の妻・伊藤秀子さんは「結婚するときに、無給に近い常任活動家だった夫を私が支えればよいと覚悟を決めた。この人と共に生きてきた五十年、悔いのない人生だった」と述べました。
故設樂たみ子さん(元茨城県古河市議)の夫・設樂徳男さんは、たみ子さんが全国初の女性共産党員議長だったことを紹介。「尊敬していた部分は、仲間と団結してたたかう組織力を持っていたこと」と故人をしのびました。
故伊佐真市さん(中央委員、元沖縄県委員長代理)の妻・伊佐民子さんは「夫は信念と誇りを持ち、基地のない平和で豊かな日本・沖縄のために尽くした生涯でした。私たちも社会に尽くせるように励んでいきます」と述べました。
全員で献花し、追悼式を終えました。
緒方副委員長のあいさつ(概要)
緒方靖夫副委員長のあいさつの概要を紹介します。
|
今回合葬された皆さんは、日本社会の民主的な変革を志して日本共産党員となり、迫害や苦難に遭おうとも、党の一員であることを誇りとし、喜びとして生き、たたかってこられた方々です。その生涯と日本共産党の八十六年の歴史を重ね、改めて追悼の思いを深くしています。
今回の合葬追悼式は、小林多喜二の小説『蟹工船』が広く注目されるという情勢の変化の中で迎えました。『蟹工船』で働く労働者の実態は、派遣労働で使い捨てにされている若者たちの今と重なっています。
今、解散・総選挙という緊迫した情勢が進展しています。自公政権の大企業中心政治が国民の暮らしを破壊してきました。日米安保体制下で、平和をめぐる問題でも食料や環境の問題でも、異常なアメリカいいなりの政治が行われてきました。
私たちの活動を通じ、国民の「政治を変えたい」という願いと、日本社会を民主的に変えようという綱領の内容が共感を広げる状況がつくられてきました。選挙では全国六百五十万を超える得票目標を掲げ、必ず躍進を勝ち取る決意で力を尽くしているところです。
ご家族の皆さんは経済や子育ての面でご苦労が少なくなかったことと思います。本当にありがとうございました。皆さんが悲しみを乗り越え、お元気で暮らされることを心から願います。